長く看護師として働き続けていくためには、仕事に対するやりがいを常に感じられるようにするのが重要だ。看護師の中には結婚や出産などを契機にして途中で仕事を辞めてしまう人もいる。確かにライフスタイルの変化は仕事に大きな影響を及ぼすが、それ以外にも退職理由の中には、看護師としてやりがいを見失ってしまった場合が多いようだ。

ちなみに、看護師が何に対してやりがいを見出すかは個人によってかなり異なるといわれているが、診療科の選び方次第で変わることも少なくない。小児科や産婦人科、生活習慣病外来などのように実生活に直結する知識や経験を得られる職場にやりがいを感じるという人もいれば、がん治療を代表とする高度医療の現場で看護師としての役割を果たすのがやりがいだという人もいる。そのため、自分がどんな現場で仕事をしたいのかを明確にしておくことが、やりがいを見失わないポイントだ。

また、ワークライフバランスの取り方によってやりがいの有無が変わることも珍しくはない。プライベートを充実させられるようにメリハリのある働き方を望む人もいれば、仕事一辺倒にしてキャリアアップをしていきたいという人もいる。したがって、キャリアプランの設定の仕方によってやりがいの有無が左右されることもあるのだ。高度なスキルの習得や多数の症例の経験を経て高みを目指すだけが正しい道というわけではない。自分が思い描くライフスタイルに従ってキャリアプランを立てるのが重要なのだ。