看護師が転職で成功した事例

人材不足の医療機関が数多く点在している日本では、転職する看護師が多いといわれている。しかしながらその実情を見てみると、転職で成功した人もいれば、失敗したと感じている人も存在しているのが現状だ。転職で成功した看護師は、一体どのような軌跡を辿ってきたのか、2つの事例を紹介しよう。

職場の人間関係で苦しんでいたAさんは、自分だけで転職に関する情報を取集することに限界を感じ、ある転職支援サービスに登録した。そのサービスを運営する企業は、各医療機関の内部情報が充実しているといわれているところだ。Aさんは担当者に人間関係の辛さを思い切って相談し、転職先の第一条件として人間関係の良さや職場の雰囲気を挙げた。すると数日後に、担当者から紹介したい求人の通知があり、「まずは病院見学に行ってみましょう」と提案され、Aさんは担当者と一緒に見学に出向いた。そのとき、この職場だったら大丈夫だと肌で実感できたことが大きかったようだ。そして面接を受けて見事に突破し、今では看護師としてのびのびと働いている。

もう一つの事例は、シングルマザーとして病棟に勤務し、子育てと仕事の両立に悩んでいたBさん。仕事を続けるうえで、勤務中に安心して子供を預けられるかどうかがBさんにとって重要なポイントだった。転職を考えていたBさんは、託児所が設置されている職場を探すことにした。そして半年間の転職活動の末、ママさんナースが多く在籍し、託児施設が充実している病院と出会ったのだ。看護師としての経験が豊富だったBさんは、問題なく転職に成功。転職で成功するためには、自身が抱えている一番の問題を解決できるかどうかが、大きなポイントだといえるだろう。